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カーボンニュートラルとは?メリットを解説します!
「カーボンニュートラルとは何だろう」
「会社でできる対策が知りたいな」
カーボンニュートラルという言葉は知っているけれど、具体的に何が行われているのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向け、カーボンニュートラルについて、分かりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
□カーボンニュートラルを分かりやすく言うと?
カーボンニュートラルとは、二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量が相殺しあってゼロになる状態を指します。
二酸化炭素の排出量が吸収量を超えない状態にすることで、温暖化の一因であるとされる二酸化炭素を減らし、気候変動を止めようという試みです。
二酸化炭素の排出と吸収は、人間がいなくても自然にくりかえされています。
しかし、人間が木材や化石燃料などを燃やして、電気を始めとしたエネルギーを供給するようになったことで、二酸化炭素の排出量が、吸収量を上回るようになりました。
地中や植物内に眠っていた炭素を空気中に二酸化炭素として排出しているため、空気中の二酸化炭素量は年々増えてきています。
そこで、新たに二酸化炭素の排出量分の二酸化炭素を吸収できる木を植林することで、二酸化炭素の排出量を相殺しようとしているのです。
□カーボンニュートラル実現のための対策とは?
実は日本では、カーボンニュートラルを2050年までに達成しようという目標が掲げられています。
カーボンニュートラル実現のためには、「エネルギー起源CO2」を考えましょう。
電力、燃料、熱などの「エネルギー消費量」と、一定量のエネルギー当たりの二酸化炭素排出量である「CO2排出原単位」を掛け合わせて算出します。
カーボンニュートラル実現のためには、エネルギー消費量とCO2排出原単位の両方を減らしていき、エネルギー起源CO2の値をゼロに近づけていく必要があります。
エネルギー起源CO2の値をゼロに近づけていくためには、以下4つの方法が有効です。
・エネルギーの高効率化と省エネ化
・CO2排出原単位を減らす
・エネルギーの電化
・ネガティブエミッション
1つ目のエネルギーの高効率化と省エネ化は、エネルギー消費量の削減に役立ちます。
これ単体ではエネルギー起源CO2をゼロにすることはできませんが、節電や高効率の電化製品への乗り換えなどで、エネルギー消費量を削減していきましょう。
2つ目のCO2排出原単位の低減は、発電時・エネルギー使用時の脱炭素化を目指します。
具体的には、再生可能エネルギーや原子力発電、カーボンリサイクルを併用した火力発電などへの移行、産業・家庭のエネルギーをバイオマス、水素、合成燃料などに切り替えることで脱炭素化を行います。
3つ目のエネルギーの電化とは、電力以外の部門のエネルギーを電力に置き換えることです。
電力は他のエネルギーに比べ、CO2排出原単位を抑えやすいです。
そのためエネルギーの電化を進めることで、カーボンニュートラルに近づきます。
4つ目のネガティブエミッションは、植林による二酸化炭素の回収、バイオマス燃料で排出された二酸化炭素を地中に貯留する「BECCS」、大気中の二酸化炭素を貯留する「DACCS」などによって、大気中の二酸化炭素量を減らそうという技術です。
これにより排出された二酸化炭素を、プラマイゼロの状態まで吸収し、カーボンニュートラルを実現します。
□企業のカーボンニュートラルの進め方とは?
ここからは、企業視点でのカーボンニュートラルの進め方について説明します。
最初のステップとして、企業の削減目標の設定をしましょう。
ちなみに2021年4月に発表された政府の温室効果ガス削減目標は、「2030年度に2013年度比46パーセント削減」です。
この目標をベースに、自社の特徴や事業活動を踏まえて、目標を設定するようにしましょう。
ポイントとしては、
・どこに対して貢献できるのか
・その目標を達成することで、自社や従業員の成長に繋がるのか
を意識するようにしましょう。
次のステップでは、現状の確認をします。
事業全体で排出されている温室効果ガスの量を、事業に関係する範囲全てから算出します。
人の移動、輸送、保管、製造、販売などで排出される温室効果ガスを確認しましょう。
3つ目のステップでは、気候変動によって会社が直面する、将来的なリスクを分析します。
気候変動次第では、政府の方針が変更されることや、原材料コストが上昇するリスクも考えられます。
4つ目のステップでは、現場へのカーボンニュートラルの導入に向けて、議論を行います。
担当者・経営者が中心に具体的な対策について議論を進め、知識不足や技術不足の部分は、会社外部のパートナー企業に頼るなどして、スムーズに進めましょう。
最後に、対策実行前の最終確認を行います。
この際、乗り越えるべき課題について端的にまとめ、社内で目標を共有するようにしましょう。
□まとめ
カーボンニュートラルは会社が直面するリスクを考えるうえで、避けて通れない話題です。
最初の一歩として、工場の場合は省エネ機械の導入がおすすめです。
大阪府を中心に近畿圏内で脱炭素に向け工場の省エネ化工事をご検討中の方や、工場のメンテナンス・工事を行いたい方は、お気軽に当社までご相談ください。